野菜嫌いの子供に野菜を食べさせる方法・レシピや野菜嫌いの理由

子供の食べ物の好き嫌い、特に野菜嫌いに悩む親御さんは多いでしょう。
私も悩みました。
さんざん悩んでたどり着いた結論は、野菜嫌いをすぐに直す必要はない、ということです。
むしろ無理やり食べさせようとして、親も子も苛立ってしまうことの方が問題ではないでしょうか。
野菜嫌いがなくなる前に、食事自体が嫌いになってしまいます。
子供の成長に任せて、「あきらめて」いいと思っています。

野菜嫌いの子供に野菜を食べさせる方法・レシピや野菜嫌いの理由

それでも野菜嫌いの子供に野菜を食べさせたい

それでも野菜嫌いの子供に野菜を食べる楽しさを知ってほしい、そんな親心、痛いほどわかります。
うちの子は小さい頃は野菜が嫌いでした。
何とか食べさせようといろいろと工夫もしました。
今でこそうちの子の野菜嫌いもなくなってきましたが、直そうとして色々と失敗もしてきました。
上手くいき出したのは、なぜ子供は野菜が嫌いなのかがわかってきてからだと思います。

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野菜嫌いの理由 危険を察知している

子供は大人よりも味に敏感です。
子供に舌には、大人の約3倍もの味を感じる器官(味蕾)が存在します。
そのため、子供は大人とは違った味覚で食べ物を感じている可能性があります。
子供は、本能的に「酸味」や「苦味」を危険と認識して拒絶していると考えられます。
「腐敗物や未熟なもの」のサインである「酸味」や「毒」のおそれがある「苦味」を敏感に察知して本能的に避用としているのかもしれません。

野菜嫌いの理由 新奇なものを怖がっている

人には新奇なもの・未知のものを怖がったり嫌がったりする傾向があります。
これを「新奇恐怖(ネオフォビア)」といいます。
新奇な味、見た目、匂いをした食べ物を警戒することは、生存にとって必要な本能なのです。
経験の少ない子供にとって、多くの食べ物が新奇なもので、恐怖の対象となりうるものです。
こうした恐怖は経験や成長とともに減少するものですが、無理に克服させようとすると逆効果になってしまいます。

野菜嫌いは悪循環

以上から、子供が野菜嫌いになってしまう可能性として、未知の食べ物に対する恐怖に危険な味覚が加わった結果、本能的にその食べ物を避けようとしているということが挙げられます。
そして、それを無理に食べさせようとした結果、悪循環に陥ってしまっている可能性もあります。

野菜嫌いの子供に野菜を食べさせる方法

野菜嫌いの子供に野菜を食べさせるためには、子供が野菜嫌いになる悪循環を断ち切る必要があります。
そこで次の方法が挙げられます。

調理方法や盛り付け方を変える

子どもの敏感な味覚が「危険」を察知できないような工夫をしました。
野菜は鮮度が高くおいしいものを選び、下処理などをしっかりしましたし、匂いや見た目を工夫して、新奇なものと映らない工夫もしました。

  • 鮮度の高いものなどおいしい野菜を選ぶ
  • あく抜き、水にさらす、下茹でするなどの下処理をしっかりする
  • 星やハート形などカワイイ見た目にする

強制しない

無理矢理食べさせようとしても逆効果です。
野菜嫌いの理由は本能的な恐怖が根底にあるかもしれません。
無理やり食べさせようとすると、恐怖を重ねてしまいかねないのです。
成長により野菜嫌いがなくなるかもしれません。

ちなみに、うちの子は特にナスが特に苦手でした。
見ただけで遠ざけてしまうほどで、食べさせようとしても吐き出してしまっていました。
ある日、取れたての無農薬ナスをしっかりあく抜きし、ちょっと高いオリーブオイルで油通しをしたナスを使ってラタトゥイユを作ったところ、珍しくうちの子が関心を示してきました。
食べたらラッキーくらいに思って盛りつけたところパクパクと食べだしました。
どんどん食べ続けて、食べきってしまいました。

それを機にうちの子はナス全般が好きになり、手を抜いたナス料理でも「今日のナスはちょっと苦いね」といいながら全部食べてくれています。
「怖い+まずい」の悪循環を「おいしい」で断ち切れた成功例です。

野菜嫌いの子供に無理やり野菜を食べさせなくてもいい

野菜嫌いであっても、多少の栄養の偏りはあるかもしれませんが、ほかの食べ物で補うこともできます。
お呼ばれした時などに食べ残しをするのは行儀が悪いことではありますが、事前に説明しておけば理解してもらえることがほとんどです。
今どきは一部のエリート教育でもない限り、幼稚園でも学校でも、ちゃんと話を通せば食べ残しも認めてもらえます。

誰でも好き嫌いはあります。
大人になっても、何でも好き嫌いなく食べられる人はほとんどいません。
大人にできないことを子供にさせようとするのは、そもそも無理なのではないでしょうか。
現代日本で、食べなければ生きられない食べ物はありません。
子どもの好き嫌いを世間は許してくれています。
だったら、まずは子どもの好き嫌いを認めてしまってはいかがでしょうか。

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